院長のひとりごと |
オンライン診療について 2021.8.14 6月18日いわゆる「骨太の方針2021」が発表されました。その中で大いに気になったのが初診からのオンライン診療の恒久化です。
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新型コロナ感染症の現状とワクチン 2021.4.29 4月5日から大阪、宮城、兵庫で始まった「まん延防止等重点処置」は何の効果もなく第4波に突入、4月25日から東京、大阪、京都、兵庫で3度目の緊急事態宣言の発出です。青森市でも障害者施設で大規模クラスターが発生、それに関連した複数のクラスターが本町の飲食店で発生し今も続いています。市は27日から本町の指定エリアで酒類を提供する飲食店を対象に時短営業を要請しました。普段から飲み歩きの習慣はコロナ禍でも変えることができないようで飲酒を伴う会食やカラオケの危険性を思い知らされます。
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「2040年問題」について 2020.11.15 全ての団塊の世代が後期高齢者になり医療・介護費が急増するというのがいわゆる「2025年問題」です。その問題が深刻化するのが高齢者の実数がピークに達する2040年前後と言われ新たに「2040年問題」といわれています。 2040年頃には人口減少が進み大都市圏以外では医療需要の縮小がはっきりしてきます。その一方で高齢者の人口は増加し65歳以上は3935万人のピークに達します。特に75歳以上は2239万で全人口の20%に達します。外来の医療需要は2025年をピークに減少しますが入院医療需要は2040年以降横ばいと予想されています。ただし地域によって事情は異なります。青森地域では2015年以降ずっと人口が減り続け外来、入院ともに医療需要は減少しますが介護需要は2025年までは増加し2030年以降は減少します。これに対し神奈川・川崎南部地区では人口は横ばいのまま、医療需要、介護需要も増加し続けると予想されます。人口減少、少子高齢化の影響を受けるのが産科と小児科です。小児科の患者は2005年から2014年の10年間で23.6%、入院患者は15.9%減少しています。さらに小児人口(14歳以下)は2015年の1589万人から2040年には1194万人まで減少し小児患者が減っていきます。一方、高齢者の入院需要は2040年まで増加しその後は横ばいと推定されます。肺炎や心疾患、脳血管疾患、認知症の入院が増え急性期より回復期、慢性期の医療の比重が大きくなります。
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新型コロナウイルスについて思うこと 2020.7.16 昨年12月中国武漢から世界に広がった新コロナウイルス感染症ですが我が国でも感染者が急増、4月16日緊急事態宣言が発令されました。三密を防ぐ新しい生活様式や営業自粛の効果は明らかで新規感染者は激減、5月25日には宣言が解除されました。外出や営業が再開されるとゆっくり新規患者が増加、7月10日には東京で243人とこれまでの最高を更新しました。ウイルスは自ら動けません。ウイルスを運ぶのはヒトです。接触を8割減らすこと、三密を防ぐことは感染予防の正攻法といえますが経済活動の停滞は避けられず政府は緊急事態宣言を再度の発令はしない様です。 これまでヒトに感染するコロナウイルスは普通の風邪ウイルスでとるにたらないものでした。しかし新型コロナウイルスは、これまでのウイルスとは大いに違います。多くは無症状や軽症者ですが一部では急速に進行し肺炎など併発、ECMOなどを使っても致死的状態に陥ります。重症肺炎の原因は肺胞という酸素を取り入れる肺の小さい組織の表面の細胞(内皮細胞といいます)が傷害され肺胞周囲の組織液が肺胞内にしみ出して肺自体が水浸しになるためです。このような変化は他の臓器の血管の内腔の細胞(内皮細胞といいます)にもおこりその結果血栓が形成され臓器の機能不全をもたらします。若年者でも脳梗塞を起こすのはそのためです。この原因はウイルスに対して免疫細胞が過剰に反応しサイトカイン(細胞から放出され様々な働きをもつタンパク質)を大量に放出されるためで、これをサイトカインストーム(ここでは免疫細胞の暴走)といいます。このサイトカインストームは高齢者ほど頻度が高く高齢者の死亡率が高いことと一致します。 以上から考えられる治療としてウイルス自体を抑える抗ウイルス剤、さらにサイトカインを押さえる免疫を調整する薬剤の2種類が必要になります。インフルエンザでのタミフルのような特効薬が出るにはまだ時間がかかるため既存の薬剤で対応する以外にありません。残念ながら抗ウイルス剤のアビガン、レムデジビルも期待されたほどの効果はないようです。また免疫抑制剤のアクテムラやJAK阻害剤のオルミエントはまだ研究段階です。ワクチンの開発も進んでいますがワクチン後に感染した場合に免疫細胞の反応がどうなるのか、サイトカインストームの危険はないかなども含め慎重にならざるをえません。 国境を越えた多くの製薬メーカーが日夜研究していますがこのウイルスを攻略するにはもうしばらく時間がかかるようです。それまで三密を避ける、流行地域には行かない、手洗い、うがい、マスク、ソーシャルディスタンスを保つといった ” 新しい生活習慣 ” をしっかり守ることが大切になります。
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ABC検診と胃内視鏡検診が始まります 2020.4.6 |
胃がん検診について 2019.12.24青森県の癌死亡率は高いことはご存じの方も多いと思います。その中でも胃がんは多く胃がんを減らすことがもとめられます。今月の”病気あれこれ”に述べていますが胃がんはピロリ菌の感染が原因であることがわかっています。従ってピロリ菌対策が胃がん対策になります。ピロリ菌感染の有無と胃粘膜に萎縮の程度を同時に判定するABC検診(胃がんリスク層別化検診)を行い未感染者以外には定期的な内視鏡検診を実施するというのが最も効率の良い胃がん検診の方法です。弘前市はすでにABC検診を行っており昨年から内視鏡検診も始まり県内で最も優れた胃がん撲の体制をしいています。青森市は来年度からABC検診と内視鏡検診の導入を検討しています。これが実現すれば将来の胃がんの発症と死亡率を大幅に減少することが期待できます。 |
ホームページを新しくした経緯 2019.10.21 |
病気あれこれ |
微量ミネラルのお話 2021.8.14 ヒトの体は多くの元素で構成されています。主要元素とよばれるものが酸素(O),炭素(C),水素(H),窒素(N)です。次いで多いのが準主要元素でナトリウム(Na),カリウム(K),塩素(Cl),カルシウム(Ca),リン(P),硫黄(S)、マグネシウム(Mg)があります。これより少ない元素が微量ミネラルとよばれ1日必要摂取量が100mg未満のものと定義されます。これはヒトの全重量の0.02%にすぎません。微量ミネラルには鉄(Fe),亜鉛(Zn),銅(Cu),クロム(Cr)、ヨウ素(I),コバルト(Co),セレン(Se),マンガン(Mn)などがあります。最近、生活習慣病や老化が微量ミネラルと関わっていることがわかってきています。 鉄はレバー、アサリ、赤身肉、大豆に含まれ欠乏により貧血になることで頭痛、めまい、倦怠感、集中力の低下を起こします。
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子宮頸がんワクチンの現状 2021.4.29 子宮頸がんとウイルス がん予防にHPVワクチン HPVワクチンの安全性 HPVワクチンの有効性と将来
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ヒートショックについて 2020.11.15 ヒートショックは急激な温度変化で血圧が乱高下することによって起こる健康被害です。温度変化が急激に起こると血管が収縮して失神や不整脈を生じ脳卒中や心筋梗塞を引きおこします。厚労省研究班の実態調査(2013年)では年間19000人が亡くなっていると推計され年々増加しています。ヒートショックは寒い時期に多く、暖房のきいた暖かい部屋から寒いところに移ったときや逆に暖かいところから外に出たときに起こります。最も注意したいのが脱衣所や浴室、夜中や明け方のトイレに行ったときです。外気温が低くなる1月はヒートショックによる入浴中の事故死が増加します。ヒートショックを起こしやすいのは高齢者や高血圧や糖尿病、高脂血症などの動脈硬化が強くなる病気を持っている方です。高齢者は自律神経の働きが低下し温度変化の対応力が落ち影響を受けやすくなり浴槽での溺死は75才以上で特に多くなります。
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高齢者のてんかん 2020.4.6てんかんというと突然けいれんを起こし意識がなくなる子供の病気というイメージがありますが、これは熱性けいれんという病気で一般的なてんかんとは違います。日本でのてんかんの患者さんは18歳未満が17%、18歳から64歳が39%、65歳以上が44%で高齢者が約半数をしめます。多くは高齢になった初めて発作をおこす高齢発症てんかんです。 高齢発症てんかんの特徴 てんかんは脳の神経細胞が過剰に興奮する病気です。突然、意識が消失し口をくいしばったまま、手足を伸ばした格好で全身を硬直するまたは曲げたり伸ばしたりする、呼吸が止まるなど一見してただならぬ状態になります。これは脳全体の神経細胞が興奮状態になるためにおこり全般発作といいます。 てんかんの治療
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ピロリ菌と胃がん 2019.12.24ピロリ菌に感染すると胃はどうなる? |
慢性便秘症 2019.10.21便秘とは
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スタッフから |
あおもり県産品好き 2020.11.25 最近、地元のニュースにもなっていた今月デビューした青森県初の淡水養殖サーモン 「青い森 紅(くれない)サーモン」の刺身を食べました 脂っこさがなくさっぱりとして、サーモン独特の臭みもないので美味しかったです 今はまだ、青森市内の限られた飲食店やスーパーにしか売っていないようですが、また食べてみたいです。
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パン職人 2020.7.23 このコロナ禍の状況で自粛傾向が続いていますね。
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2019年 ラグビーW杯 ヤマト 2019.10.30 9月より毎週末ラグビー中継で観戦応援してました。
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